2014年4月19日 釣行記
この夜が明ける前の土曜早朝がワクワクする。
渓流での釣りは中学生からの夢であった。
今この歳になりやっとそれが叶ったのだからワクワクも必然である。
さて、2週連続で宮ケ瀬ダム下、中津川中流域を攻めたわけだが、
3回目となる今回はいよいよ、上流域、山間部に挟まれた本格的な「渓流」での釣行を行う事とした。
今日のフィールドは中津川支流の唐沢川
ダム上からは中津川上流域が続き、途中いくつもの支流に分かれる。
代表的な所では布川、塩水川、本谷川とあるのだが、さらに小さな支流の沢も数えるとかなりの量になる。
その中でも、今回は中津川と布川となる地点より別の方向へ伸びている、「唐沢川」をターゲットとする事に。
まぁ、手前から順にやってみようという事で。
来る前に通った宮ケ瀬ダムの温度表示版ではたしか気温が6度となっていたような、
今日は随分と冷え込む・・。
付近に到着した頃にはうっすら空が青かかって来ており夜明けも近い。
なんとか1番乗りで来れたようで一安心。
なにせ近辺の情報が少ないので、1番で入れなかったら他の候補が無いに等しい。
早々に用意し出発といった所で、後ろに3台の車が現れる。
人気の川なのだろうか、うち一番後ろから来た車は我々の車を見て、困難の判断したのか、
山のさらに上をめざしアクセル全開で登っていった。
なるほどなるほど。このような機転の切り替えといった行動も我々に取っては学ぶ事が多い。
さて、入渓は唐沢キャンプ場を横切り、唐沢川始点の最下流域から入る事にした。
唐沢川といってもそれなりに距離のある川で、一度に全制覇とはいきそうにない、
本格的な山岳渓流の装備は無いので、どこまで登れるか分からない。
無理をした所で、助けてくれる民家があるような場所でもないので、安全第一だ。
熊鈴も抜かりなくセット、出るかどうか分からないがヤマビル対策スプレーも散布。
準備は万端、釣り開始だ。
当然、先週までの中津川中流域とは川幅も雰囲気も全然違う。
本日の得物は前回同様、
ロッド:アルファタックル TRGR トラギア A635L
リール:カーディフ CI4+ C2000HG
こちらにダイソーライン1号の蛍光グリーン
ロッドが6フィート8インチなので分かりきってはいたが、キャストがこの上無くやりづらい(笑)
最近はずっとベイトでの釣りをしていたので、スピニングリールの難しさを改めて思い知る。
渓流のベイトフィネスという物が流行って来ているのも、これを体験する事で納得出来るという物。
近距離のピン撃ちをこれだけ多様しなければならない釣りであれば、
圧倒的にベイトリールに軍配が上がる。
しかし、まずは基本という事で、スピニングリールで一通り体験。
ベイトフィネスロッドの導入はその後検討だ。
始めは四苦八苦していたキャストも、さすがに釣れない魚相手に永遠とキャストの練習をしていた日々を思い起こせば、どうという事はない。
長くて使いづらいロッドではあるが、手にはなじんでいる。
以前に記事にしたが、一度ベイトリールにする事で、キャスティングの技術は飛躍的に向上する。
フリップキャストやスパイラルキャストといったトリックキャストはこの日の為に練習してきたようなものだ、
スピニングに持ち替えた今こそ、その成果を試される時である!
6割ピッチングだが今ある道具で最適なキャスティングを選んでいけば良いだけの事・・。
気持ちよく投げれないのはストレスではあるんだが・・。
いや、実はこの日の為、4フィート8インチという渓流ロッドを注文していたんだが、
残念、昨晩届かず、今日はこの6フィート8インチを使う羽目になってしまったのは内緒だ・・。
茶柱君に限っては6フィートのSPORTLINEとエアノスXT2500という組み合わせはこの釣りでも崩すつもりはないらしい。
なんとリーズナブルな漢なのだ・・。
弘法筆を選ばずの精神は彼にこそふさわしい言葉だ。。弘法のレベルに達するには果てしない道のりだが。。(笑)
さて、足場が不安定な中、なんとかこけないように(苔で滑って素手にすっころんでいるが・・)
慎重に釣り上がっていく、特にチェイスも当たりも無いまま、一番目の堰堤に辿りつく。
堰堤したは期待出来るポイントという事で、撃ってみるが残念ながらバイトは無い。
まず、堰堤超えだが、ここには魚道がついていた為、この横を平均台の要領で慎重に攻略。
足を滑らせれば魚道でウォータースライダーになってしまう。
ついに唐沢川の渓魚を手にする瞬間が・・!
堰堤の上、穏やかなトロ場という状態の流れが続いていた。
弱い魚はこのような所につくというが・・。
大きくカーブした先の2番目のトロ場、少し前方には小さな落ち込みを発見。
実に怪しいポイントだ、身を屈め音を立てず射程圏内へ入る。
使用ルアーはDUOテトラワークスのTOTO42S 2.8g キビナゴカラー
数年前にメッキ釣りに使おうと1個買ったのだが、3年近くたつ今でも運良く私のタックルボックスに残ってる奇跡のルアーだ。
前方の落ち込みへダイレクトにキャスト、そこからトゥイッチをかけながら引いてくると、チェイスあり、1瞬の出来事だが、
凄いスピードでチェイスしてきた魚はパクリとTOTOを加えHIT!
しっかりとチェイスが見えただけに興奮物だ、これだ、この瞬間じゃよ!
釣れた魚は20センチいくないくらいの小さなヤマメ。
本格渓流の初HITであり、なんといってもラパラ以外のプラグで釣り上げた初めての魚だ。
初めての場所で今日は坊主かな・・などと弱気になっていたが、出る物だ・・。
早々に写真に収めリリース。
管釣り用のフックにしていたので、カエシも無くスムーズにリリースする事が出来た。
どうだ!という余裕を茶柱君に見せ、攻守交代。
茶柱君を先頭にさらに釣り上がる。
彼は手持ちのルアーが少ないので、ラパラのフローティング5センチを貸してあげる事に。
その後いくつか瀬になっている所の落ち込みを狙ってみるが、出ない。
先ほどもそうだったが、少し水深のある、穏やかな流れにいるのだろうか?
そろそろ腹が減ったという事で、時計を見ると時間は8時を回った所、適当な場所に腰を下ろし、握り飯タイムとする。
歩いたらたいした事ない距離なんだろうが、釣り上がるとは結構時間のかかるもんだ。
十分に休息を取り、出発。
その後、2番目の堰堤が立ちはだかる。
さて、困った、どう超えれば良い物か・・。
左側のザレ場が比較的傾斜もゆるく、ここを高巻きする事に。
なんとなく人が一人歩けそうな傾斜の途中には動物の体毛。
獣道ってやつだろう。
足場に気を付けながらなんとかクリア。
これが山岳渓流ってやつか・・。
同行の茶柱君までも待望のHIT、これは嬉しい瞬間だ
しばらく進むと、
丁度目の前には岩肌から深く底がえぐれた良ポイントを発見。
ここは絶対に出るぞ・・と茶柱君にゆずり、手前からじっくり
ラパラで攻めてもらう。
この岩肌の裏に流れがあたり、複雑な流れを生み出しているポイントだ。
手前からジリジリ・・どうもこの岩裏が相当あやしい、抜き足差し足忍び足で、岩裏へキャスト出来る場所まで歩みをすすめ。
そこから奥へキャスト、流れに乗せながら茶柱君が軽くトゥイッチを入れていくと、
シュパーーと魚がチェイス!
そのままラパラF5をパクリんちょ。
やりました、茶柱君渓流初のヤマメGET!
出るぞ、出るぞと言ったポイントで出たのはまさに狙い通り、
これが楽しくないわけない。
サイズは先ほどの私と同じく小さい奴だが、嬉しい一匹となった。
その後は良さそうなポイントはいくつかある物の茶柱君の1チェイスのみでHITのないまま、3番目の堰堤へ辿りつく。
堰堤下をチェックする物のHITは無い。
この上に行ってみたいが、これはどうにもこうにも我々の装備で超えられる物ではない。
ここに通う人はここをどう超えるのだろうか・・・?
ロッククライミングのごとく堰堤を上るのか・・?
左右を見てもとても上がれる傾斜には見えない。
地図を確認、唐沢川の3分の1も来てないくらいに見えるが、時計はもう11時半を回っている。
体力とこの後の事を考え、半日コースだという事で戻る事に。
付近に山道があるようだが、どうにもこうにもグーグルマップじゃ分からない。
持ってきた紙媒体の地図でも現在地が分からない・・こりゃ困った。
仕方がないので、川をそのまま下っていく事に、
行きはよいよい帰りはなんとやら・・ひぃひぃいいながら下る。
途中我々の足音でヤマメがサッと隠れるシーンを3度程目撃。
釣った分も含め本日は計6匹のヤマメを見た事になる。
釣れたのは2匹と考えると、まだまだ素人だなと実感する。
無事、唐沢キャンプ場に辿りついたのは12時50分になろうかという所。
あのまま無理して釣り上がっていたら戻りは何時になっていた事か。
沢歩きのスキルを少しづつ磨きじっくりやって行くしかないな。
さて。来週はどこを攻めてみようか?
今回使用したリール『シマノ カーディフCI4+』の詳細は下記ショップをチェックしてみてください。
小型のルアーをビューーーンと飛ばせるさまはさすがのAR-Cスプールです。
渓流ルアーなら細いナイロンかPEライン。
どっちのラインもこのシャロースプールに負けるのでスプールを複数用意する必要はありません。
現在の主流は【1000SHG】のようですね。
渓流なら1000番代のハイギアは超使いやすいと思います。
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