2014年4月6日 釣行記
釣り具を忘れ手も足も出せなかった初日、ポイントの探索をしたおかげで、
翌日4月6日の釣行はスムーズなスタートとなった。
二日連日というのはスケジュールになかった為、少し眠いが釣り場につけばなんのその。
はやる気持ちを抑えながら慎重に川へ入っていく。
やはり本日も「ダム放流中注意!」掲示板。
昨日より水の流れが穏やかに見えるが、中々の流速。
とにかく、危ない事にならないようにという事を最優先に考え一歩一歩、歩みを進めていく。
茶柱君とのペア釣行であるので、ここはルールを決める。
基本的な渓流の基本方針に「釣り上がり」という物がある。
常に流れに向かって頭を向けている魚に出来るだけ気づかれないように、
単純に下流から上流に向かってランガンしていくという事になる。
当然ルアーを撃つ前と後では前のほうが有利になるので、10投で入れ替えて進むというルールにした。
獲物は、
アルファタックル TRGR トラギア A635L
シマノ カーディフCI4+ C2000HGS
こちらにエリア用の3lbライン 茶色をセット。メーカー忘れた。
さて、攻略本を見ると、流れの何処に魚がついているのか、どのようにアプローチしていくのか?
という事が書かれていたが、まずは体験しない事にはパッとしない事ばかり。
これだけ強い流れにルアーを撃ちこんだ事も無いので、まずはルアーの動きを確認しながらめぼしい場所に、
落としていく。
しかし流れが強い。ガンガン瀬と呼ばれるような瀬では歩みを進める事すら困難だ。
ルアーを撃った所で、凄い勢いで流れに飲まれていってしまうのでルアーコントロールの難度も高い。
いくつかルアーを試してみたが、素人である私には5~8グラムくらいのスリムスプーンが非常に使いやすく感じた。
途中グワッと竿に重みを感じるが抵抗が無い、必死こいて釣り上げてみると男物のトランクスが・・勘弁して欲しい。
結局魚と出会う事の無いまま、えっちらおっちら2時間程釣り上がった所で、これ以上の進軍に限界を感じ、上がる事に。
エネルギーの消耗が激しいので、鞄から握り飯を取り出し休憩。
しかし、このような綺麗な川を前に食べる握り飯のなんと美味い事。
会社のデスクで頬張る物とは比べものにならない。
これだけでも来た甲斐があるという物だ。
さて、一度車に戻り、移動してみるかという事で入渓ポイントまで歩く、川をウェーダーで移動している時は相当歩いた気分だったが、なんて事はない。
道路沿いに歩くとあっという間に車が見えてきた。
そこで丁度中津川漁協の監視員に出会った。
監視員のおじさんも見慣れない二人の釣り人だという事で、魚券のチェックをしたかったのだろう。
見える位置に掲げていたので、問題無くパス。
親切に今日の状況を事細かく教えてくれた。
やはり、週末降った雨の影響が出ているようで、普段の3~4倍水量が増えているとの事。
今日のウェーディングは相当きついようだ。
現場を知り尽くしている人の情報は非常に助かる。
駐車出来るポイント、入渓出来るポイントを細かく教えてくれた。
「今日のような状況でやるならどこそこが良い」といった情報も頂く事が出来た。
結局この日は魚に出会える事が無く、正午に差し掛かった。
天気予報ではこの後、急激に天気が崩れるとの事なので、
次の土曜に再戦を誓い、帰路へ。
片づけを終わり、車を発進させると一気に空が灰色に。
10分もしないうちに大粒の雨粒が叩きつけるように降ってきた。
我ながら実に素晴らしい引き際だ・・。
次の土曜までの一週間は悶々とした日々だった。
本業を疎かにしては行けないが、釣りが気になって仕方がない(笑)
この歳になってここまでワクワクする事もそうそう無いだろう。
ついにやって来た翌週4月12日の土曜。
夜も明けぬうちからドライブ気分で釣り場へ向かう気持ちはなんと気分の良いものだろうか。
先週と同じポイントへスタンバイし夜明けを待つ。
夜明けと同時に先週と同じルールでスタート、今日は釣れるだろうか?
本日の獲物は、
アルファタックル TRGR トラギア A635L
シマノ カーディフCI4+ C2000HGS
こちらにダイソー1号ライン(100円)で挑む事に。
このライン蛍光グリーンのラインなので非常に視認性が高い、先週の反省も踏まえてのラインチェンジだ。
この1週間雨は降ってなかったのだが、今だに「ダム放流中、注意!」の電光掲示板がビカビカしており、これがデフォルトなんだろうか・・?
山の雪解け水で水量が増加しているから・・という理由も考えられる。
水に入った感じ、先週より明らかに水位が落ちており歩きやすい。
し、しかしガンガン瀬になっている所はやはりキツイっ・・・。
ルアーをアップに投げていく、先週のように何も考えずに・・というわけではなく、
今回は流れを意識したコントロールを加えていく。
ラインを見やすいものに変更してあるので、UPで投げたあとの着水からルアーが流されていくのを視覚で捉える事が出来る。
竿先でトゥイッチを加えながら、岩の突き出している部分を舐めるようにしてルアーを寄せてくる。
人生初の渓魚を手にする瞬間がついにやってきた
茶柱君と交代した時はダウンで取りこぼしを探りながら・・。
一向に当たりが無いままどれくらい釣り上がっただろうか?
そこそこ水深があるポイントだった。
2.6グラム程度のシンキングミノーでは流れの速さも相まって太刀打ち出来そうにない状況。
5グラム程度のスプーンにチェンジ、名は知らないが雑誌で良く見るようなスリムタイプのスプーンだ。
アップクロスで軽くなげたスプーンは下流に流されながら一つ目の岩頭を通過・・。
流れの中心に差し掛かった所でドリフトターン・・・と次の瞬間。
グワっっと言う重みが竿先に加わる、この感じ・・・パンツじゃない!!!
流れに乗って一気に下流に突っ走られる、久しぶりに私のカーディフCI4+ 2000HGSからドラグが引き出された。
素晴らしいパワーだ、とにかく場所が場所だけに管理釣り場のように時間かけてファイトしてられない、
4lbのラインを巻いていたので、ここは強引に寄せていく。
上がった魚は25センチ近くにもなる立派なヤマメ!
私にとっては雑誌やテレビでしか見たことが無かった、なんとも美しい魚体だろうか・・。
この小さい体からあれ程のパワーで引いていくのだから、ビックリだ。
幾多の釣り人達が愛してやまないというのも分かる気がする。
茶柱君に自慢してやろうという事で先行している彼を呼び寄せる。
なんとか写真でもと思ってゴソゴソしだすが慣れない事をするもんじゃない。
自分の注意がふっとカメラに行って力が抜けたのを察知したのか、ヤマメは一気に暴れてそのまま川へお帰りになられた・・。
いかんいかん。。すっかりランディングネットの存在も忘れていた・・。
手はキンキンに冷やして触ったから問題は無いだろう・・。
人生初のヤマメを写真に収める事が出来なかったのは悔しさ満点なのだが、脳裏にしっかり焼き付けた姿は、
一生忘れる事はないだろう。
川辺で朝食を取ったあとは、交番下と呼ばれるポイントまで釣り上がっていく。
このポイントには見た所、3台程車が止まっている。
さすがに午前10時を回れば釣り人も増えてくるか・・。
交番下は散々もう攻められているだろうから期待は薄いだろうが、我々素人にとっては目の前の瀬を攻めるのみ。
2.6グラムのシンキングミノー「アーチャーミノー」でここを撃っていく。
ここでもアップで投げたルアーを流しながら岩の頭をかすめる、ここでトゥイッチをツンツンツンツンと入れていくと、
ドン!と下からヤマメが突き上げて来た!
残念ながらフッキングならず、一度潰れたポイントはしばらくは出て来ない・・。
しかし、中津川・・・興奮である。
かつての鶴見川でこれだけのスリリングがあっただろうか・・?
そうこうしていると、交番下にさらに1台車が追加、
中から二人の釣り人が出て来て挨拶してくれた。
「上流へ入らせて貰っても良いですか?」と釣り人、
物腰も低くとても丁寧な方であったし、人口密度の高い神奈川県。
申し出を断る理由など、我々には無い。
快く上流を譲り、退渓する事にした。
結局、前の記事について書いた、どこに車を止め、どこに入るか、
先行者をどうするのか・・?という事は今だに良くわからない。
ただ、釣り人同士がコミュニケーションを取り譲り合う事で大抵は解決するのだなと思う。
今いるポイントから少し上流に行ってしまうと魚止めがあり、そこから先は禁漁区という事になる。
一度下流へ大きく回り入り直す事にした。
えっちらおっちら車へ向かう。
ウェーディングで疲れた足にこの戻り道は少々堪える。
しかし4時間かけて釣り上がってきたこの道も、道路を歩いてしまえば20分程で戻って来てしまった(笑)
車のある所から下流に大きく移動、入ろうと思ったポイントにはすでに3台程の車。
後ろから追う形で釣り上がろうと思ったが、
まさに目の前でフライマンが竿を振っている。
今始めたばかりなのだろう、彼を急かすのもマナー違反だし、このタイミングで上流を譲ってくれというのも勝手過ぎる。
このポイントは諦めて更に下流へ。
田代運動公園前まで大きく移動、本日のラストを飾るのは・・・。
着いた場所は田代運動公園前、目の前にはダイワの高田さんで有名な中津川フィッシングフィールド。
私もかなりここは楽しませてもらった。
今回はその横を流れるネイティブフィールドという事になる。
バーベキューで盛り上がる家族連れを横目に安全第一で川へ。
水深のあるポイント、ガンガン瀬・・かなり期待できそうだ。
見た所、釣り人の姿も無く。もしかしたら今日初かもしれん。
しばらくスプーンでやっていたのだが、先ほどのポイントより更に流速が早く、3.5グラムのスリムスイマーでは太刀打ちできない。
先ほどヤマメをヒットさせたスプーンは・・・?
HITルアーなんてものはすぐに逝ってしまうのだよ・・・。はぁ・・。
こうなったらシンキングミノーにチェンジ、やはり水噛みが抜群に良く浮き上がりにくいルアーと言えば、
ラパラcd3 ですよ!
なんといってもこのリップの掘りが強いので、早々水を離さない、逆にそのようなリップ形状であるがゆえに。
派手な平打ちアクションは苦手としているんだが、巻いて取れるラパラに頑張ってもらおう。
すっかり正午を回り、お天道様がカンカンと照りつける中、水質はクリアも良い所。
こうなってくるとかなり厳しい状況とは聞くが。
もし、このような状態を責めるならば黒が効くと聞いた。
というわけでラパラcd3のカラーは黒銀。
流れに乗せながら突き出る岩を舐めるように動かす。
途中何度も、岩に挟まりお亡くなりのピンチに出くわす物のウェーダーのおかげでなんとか回収しながら進む事が出来た。
そうこうしているうちに本日2度目のHIT!
岩を舐めるようにかすめたcd3が流芯に入ろうかとした瞬間のHITだ。
やはりこういう瞬間にHITがあるんだな・・・。
これもまた元気に引く引く、今度は落ち着いてネットイン!
やりました、2匹目をGET、これまた美しい食べごろサイズのヤマメです。
ずっと見ていたいが、可哀そうなので写真に収め早々にリリース。
ここまでくると茶柱君・・この一週間勉強した物としていない物で釣果に差が出たな!フハッハッハッハ!
やはりラパラだ、さすがの一言に尽きるこの性能!
しかしなんだ、私のラパラ神話はまだ続いている。
思い起こせばミノープラグで今まで数々の?魚種を釣ったがラパラ以外で釣れた事が無い。
初めてのシーバス、湘南メッキ・・・エリアのニジマス、鯉のスレ掛り。
そのどれもがラパラであり、ラパラ以外ではHITすらあった事が無い。
そして今回のヤマメもまたラパラ カウントダウンが連れて来たのだった。
ラパラが釣れるルアーだというのはもう疑う余地も無い事である。
さて、
結局この後はなんのHITも得れず・・竿が重くなる事が何度かあったので、もしかしたら合わせが出来ていない可能性もあり。
先ほどのヤマメが狙って出せた物なのか、はたまた交通事故なのか、今日の所は分からない。
経験を積むしかないな、という事で、時間は午後2時半になろうかという所。
疲れもピークに達したので竿収めとする事とした。
さて、漁協のおじさんに聞いたがダム上流域も15日以降に放流出来れば・・と言っていた。
そうなれば本格的な山岳渓流も体験できる事になる。
まだまだ今シーズンは始まったばっかり!
じっくり行こうじゃないかっ。
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小型のルアーをビューーーンと飛ばせるさまはさすがのAR-Cスプールです。
渓流ルアーなら細いナイロンかPEライン。
どっちのラインもこのシャロースプールに負けるのでスプールを複数用意する必要はありません。
渓流での扱いはかならずハイギアにしないと流れに負けてしまいます。
現在の主流は【1000SHG】のようですね。
渓流なら1000番代のハイギアは超使いやすいと思います。
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