ショアジギングの魅力を紹介する記事も今回で4回目になります。
今回は、「ショアジギングに適したロッド選び」という部分にスポットを当てていきたいと思います。
ロッドの購入は決して安い買い物ではありません。
あれもこれもと何本もの竿を買ってギア貧乏にならないようにある程度は予備知識を付けて買いにいきましょう。
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■まずはおさらい。ルアーロッドの長さを表す”フィート”と”インチ”
釣り具の世界ってなんなんでしょうね(笑)
長さの単位を「号」と表記してみたり、「フィート」と書いてみたり。
単純に「メートル」で表記してるものもあり・・と。
なんでこのような事になっているのか?という部分については、我々のような若い者(笑)は触れなくてよいと思います。文化であり、プライドなんだと思います。(笑)
さて、とにもかくにもルアーフィッシングで一般的に使われる長さの単位は、”フィート”と”インチ”です。
深く考えず、以下のように覚えてしまいましょう。
- 1フィート=約30センチメートル
- 1インチ=約2.5センチメートル
これがパッと思い浮かべば釣具屋さんで竿を手に取りながら大体の長さはすぐにわかります。
■ロッドの長さ表記は「シマノ」「ダイワ」の2社が解ればOK
長さの表記はこれまた各社クセがあり、統一されていないので厄介なのですが、代表的なメーカーとして「シマノ」と「ダイワ」の見方をなんとなく解っていれば大丈夫です。他社も似たような表記になっています。
※2015年現在での基本です。商品によっては当てはらまらないケースもあります。
品番の中にある2ケタ~3ケタの数字に注目してみると、
ダイワは数字頭2ケタが長さ表記
- 636TLFS(6フィート3インチ)
- 86ML(8フィート6インチ)
あるモデルの品番表記ですが、ダイワは基本的に頭2ケタが長さ表記になっている場合が多いです。
シマノはちょっとクセあり、バスロッドだけは見方が違う
- S908XH(9フィート)
こちらが、一般的なソルト、トラウトルアーのロッドに使われる表記タイプです。
- 2751R-2(7フィート5インチ)
バスロッドの場合、上記のような形になります。
数字の一番頭はどうやらスピニングロッドなのかベイトロッドなのかを示しているようです。
※ちなみに1がベイト、2がスピニング。
■それではショアジギングに適したロッドの長さは?
基本が把握できた所で本題のショアジギングに適したロッドはどのような長さになるか見ていきましょう。
一般的にショアジギングで使われるロッドの長さは8~10フィートと言われています。
この”一般的”という言葉がさす意味はサーフ(砂浜)から釣る場合を指している事が多いです。
●俺はサーフからしかやらん!という人は間違いなく9~10フィートを選びましょう
砂浜からのショアジギングにとことんのめり込むぞ!という場合はこの長さが一番楽しいでしょう。
ロッドの長さはルアーの飛距離に比例するので、長ければそれだけ遠くまで攻める事が出来ます。
ただ、サーフ以外のフィールドだとかなり使いづらくなるので、初めての一本としてはお薦めできません。
●たまにはサーフもやりたいけど、堤防周りや他の釣りにも使いたい人は8フィート
ソルトルアーを中心に色々やりたい人は8フィートを持っていれば大抵の事はこなせます。
サーフからの遠投、堤防からのちょい投げ。
初めての一本として一番お薦め出来る長さでしょうか。
ただ、漁港のストラクチャー周りをトリックキャストでネチネチ攻めるのが好きな方は、7フィートが使いやすくなるかもしれません。
●いやいや、川でも渓流でも海でもどこでも使える万能な一本がいい人は更に短く
釣竿一本でどこにでも!というウルトラライトショアジギングな方は6~7フィートがいいでしょう。
飛距離は落ちてきますが、メタルジグであれば十分かっ跳んでいきます。
僕は7フィートのロッドで普通にサーフからメタルジグをキャストします。
結局、このロッドの選びかたはショアジギングに限らず「全てのルアーフィッシング」という広い視野で考えていきましょう。
■専用品にこだわらなくても大丈夫です。気軽に始められます。
釣具屋を見てると、何かと”専用”のロッドが並んでいます。
もちろんショアジギングにも”専用”の釣り具が用意されており、たしかにそれを選んでおけば間違いはないでしょう。
ただ、すでに他の分野で釣竿を持っている方、これから色々やってみたい方。
決して安い買い物ではありません、落ち着いて考えましょう。
釣竿は基本的に投げ竿(キャスティングロッド)なのか、そうでないのかしかありません。
ルアーが投げられる竿であれば、ルアーフィッシングは出来るのです。
バスロッドだろうが、トラウトロッドだろうが投げるメタルジグの重量に適合している物であればショアジギングは出来ます。
「専用品がないから楽しめない、釣れないのではないか?」という考えだけは持たないようにして下さい。
僕は魚が全然釣れなかった時に、このような考えに陥った事があります。
どこが専用たる理由なのかを理解していなかったので、次から次へと釣り具を買い漁りました。
おかげさまで今では使用しないロッドが無駄に並んでいます。
■メーカーは釣りを楽しんでます。ユーザーも楽しみましょう!
僕が本当に言いたかった事はここです。
「釣りキチ三平」という漫画を読んだ事はありますか?
主人公の三平君はその時使える釣り具でいかにして魚を釣るか考えながら釣りを楽しんでいます。
釣り具を作るメーカーも同じです。対象魚や釣法に一番適した釣り具はどのような物なのか、常に考えながら商品を開発しています。
これはある意味でメーカーも釣りを楽しんでいるのです。
僕たちユーザーも同じ目線でなければなりませんね。
沢山ある釣り具の中から考えながら道具を選び、最後は魚を手にする事が目的なはずです。
その過程に専用のロッドを手に入れる楽しみがあるのであれば、当然専用品を持ちましょう。楽しさの幅がグッと広がります。
魚を釣る為の正解はありません。楽しんだ者が一番の勝利者ではないかと僕は思います。
大事なのは釣具屋に行った回数ではなく、釣り場に行った回数ではないでしょうか(笑)