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渓流ルアーを始める前に知っておきたい入渓ルールと「沢割り」

疑問

僕にとって渓流でのルアーフィッシングは昔からのあこがれでしたが、始めるまでには随分と時間がかかってしまいました。
始めようと調べてみても解決しない疑問が多すぎて躊躇していたというわけです。

「あぁ、川の釣りは遊漁券が必要なんだー」とか、「ルアーはこんなの使うんだ」から、
「釣り上がり、先行者優先??」なんて所が一般的に露出してくる情報になると思います。

未経験の人にとって本当に不安な要素とは、遊漁券の買い方とかルアーの揃え方ではなく、
「渓流釣りの疑問」で書いたような、皆がなんとなく空気で動いているようなモラルやルールといった所ではないでしょうか?
今回はそのようなところにスポットを当てていきたいと思います。

 

たかだか1シーズン体験したくらいで偉そうな事を言えた立場ではないのですが、
人間ってのは慣れてしまうと、知識の中に「あたりまえ」がどんどん増えてくるものです。

始めたばかりの人には「あたりまえ」になってない事も多く、会話の中に温度差が生じてしまいます。

人口の多いフィールドだからこそ覚えておきたい入渓の判断とは。

渓流釣りの基本ルールとして「先行者優先」というルールがあります。
先行した釣り人を後ろから追い抜いてはいけないという暗黙のルールなのですが、人が沢山いるような広い河原から入る場合どうなるんだう?って素朴な疑問を以前記事にしました。

チェック
熊鈴
渓流釣りの疑問

腐る程ある。 まだ未体験の事だけに不安も多い。 今までも素人である私の目線で色々な事、体験し、納得し、解決して来た。 今回もこの貴重な素人である瞬間の考えや疑問をブログに残して行こうと思う。 きっと同 ...

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この解決編をまだやっていなかったので、まずはこれに触れていきます。

河原

図のような広い河原から入渓する場合、入渓箇所を選ぶ優先順位は一番乗りの人にあります。
当然先行者としては、釣り区間が長い程チャンスはあるので最下流側から入渓したいものです。

では、この図のように先行者が居た場合、後行者どこに入ればいいのでしょうか?

これは凄く簡単な話で、最初に釣りを始めた方の背中が小さくなるまで待つのが得策となります。
少なくとも後ろからキャストしても先行者の釣りに一切影響が出ないくらいの距離は空けたいところです。
河原が広いからと言って、先行者の前に出て入渓しないよう注意しましょう。

自分が先行者になった場合、後発が多いようであれば気を使って上流側から入り、
後ろを空けるというくらいの配慮をするとお互い気持ちよく釣りが出来そうです。

僕はこのような場所で後発になった場合は、待たずに違う入渓ポイントへ移動してしまいます。
後ろで、「先行者早く進まないかなー」とプレッシャーを与えるのはちょっと気が引けるもんで。

違う入渓ポイント?上流に行ってもいいの??

ここは渓流釣りを始める前の人にとっては最大の謎かと思います。
中流域で釣りをしているのか、上流域で山岳渓流をしているのかで考え方が変わってきますが、 これは基本的にありです。

考えてみてください、川を一本の線にして考えると立っている場所より下流の何処かには確実に人がいます。
今日は先行者だ!と思って入渓しても恐らくは下流の何処かにいる別の釣り人を追い抜いて入渓したに過ぎない事が多いのです。

中流域での考え方

中津川
つまりはどれくらい距離を空けるのか?
中流域を例えて話をすると、その川に入れる場所って駐車出来るような場所になっており、駐車ポイントから駐車ポイントまでを一区切りとして考えられている事が多いのです。
一通り朝一で下見すれば分かるのですが、ある駐車ポイントから上流のポイントへ車で移動すると、
大抵はすでに別の人が釣りを初めています。
これが基本的な目安だと考えれば良さそうです。

ただ、そのポイント間の距離が近い場合は遠慮してあげる配慮が大切だと思います。
誰が見てるわけではないので、入ってしまえるのですが気持ちの良いものではありません。
上流ポイントまでの間隔が近い場合は、先行者に声をかけるのが一番だと思います。

僕も声を掛けられた事がありました、「この先の○○ポイントから入渓してもいいですか?」と。
その先のポイントまで100メートルも無かったのですが、休日の少ない時間に皆少しでも釣りをしたいいう気持ちは良くわかります。

しかも人口の多い首都圏エリアで「ダメです!」なんて言いたくもありません。
「どうぞどうぞ~」と快く譲ればお互い楽しく釣りが出来ます。
その時にちょっとした釣果情報や、ポイントを教えてもらえたりする事もあるので気分が良いものです。

上流域での考え方

本谷川
さて、上流域だと少し考え方が変わってきます。
中流域と違い、入渓ポイント=駐車ポイントにならないのが上流域の特徴です。
また地図を見て頂くと分かるのですが、一本の川が上流域ではいくつもの沢に分かれていきます。

何処の沢に入ろうかなと考えるのが上流域の楽しみの一つですが、車を止めるポイントは皆同じになる場合が多いです。

一番ノリで周辺に人がいなければ行きたい沢に向けてまっしぐらで構わないのですが、他の釣り人が用意を初めていたり、同着なんて事は普通にあります。

一見して誰が先行者になるのか分からない状況が多いんです。

もちろん注意深く見て、一番初めに用意を開始してる人が先行者になるわけですが・・。

まずは声を掛けて下さい。声を掛けられる事も多いです。

そこにいる人と何処の沢に入り、何処から何処まで釣りをするのか協議する「沢割り」というのが必要になります。

入渓箇所は無数にあり、基本的な釣り上がりの単位は堰堤から堰堤までと考えて良いでしょう。
対話
沢割りする時は、

「僕は○○沢の出合い(沢の始点)から入渓し、釣り上がりたいと思います」

というのが掴みの会話で良いでしょう。
そうすると相手は、

「じゃあ私は隣の△△沢へ入りますね。」

となるパターンや、沢の数が少なかったり人が多い場合は、

「じゃあ、私は○○沢の3番目の堰堤から上流を、もしくは○○橋下から上流をやらせて頂いても良いでしょうか?」

といった会話になります。

この場合、先行者の「私」は相手の釣り開始する上流の堰堤に辿りついたら釣りをやめるか、そのまま後続者としてゆっくり釣り上がり続ければ良いわけです。
このように沢割り出来ればトラブル無く楽しむ事が出来ます。
また定位置で動かずに釣りをする餌釣り師などもいることを覚えておきましょう。

では、釣り場について明らかに先行者がいるのは分かるが、すでに駐車ポイントには人がおらず状況が分からない場合はどうすればよいのでしょう?
こんな時はまず行きたい沢へ行きましょう。

入渓箇所までに人に会わなければ、そのまま初めてしまえば問題ありませんし、林道を歩いている最中に釣り人を発見したらそこで声を掛け沢割りをするか、
声がかけずらい状況であれば、堰堤3つ分くらい上流へ行けば影響は少ないと思います。
※前提としてまず先行者の下流に入れないかという所から考えて下さい。

まぁ、先行者が今日は最上流まで行くぞ!!と思っていたとしたら迷惑な話なのですが、
人口が多い所で釣りをする以上はいたしかたない所です・・。

人が多い所で釣りをする以上は理不尽な事が絶対起こります。
気持ちに余裕を持って下さい。

以前記事に書いた「渓流銀座!?早戸川釣行!」では、とにかく上流の空いてる場所へ人が次々入っていきます。

チェック
早戸川
渓流銀座ってなんだ!?神奈川県早戸川を初釣行

2014年6月7日 釣行記 すっかり梅雨入りしてしまった2014年。 一度大雨が降れば川は荒れ、流れ出る河口付近もコーヒーミルクみたいになってしまう。 そんな中でも隙を見て釣りに出かけるアングラーは多 ...

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言うなればロードランナーの敵が穴ぼこに落ちて、別の敵が次の穴に落ちて後ろのがまた次の穴へ(分かり辛い?笑)

こうなるとどうしようもありません。先行者ルールなんてなくなるし、誰が先行者だったかも見分けが付きません。
流れに身をまかせるか、別の川へ大きく移動したほうが良いでしょう。

入渓ポイントの探し方

林道から垂れるロープ

photo by 「山、渓、どろんこ探検」ホームページ

目で見て降りれそうな所を探してください。
と言ってしまうと終わってしまうので、メジャーな渓であれば入渓出来るポイントに目印があったりします。

林道を歩きながら良く見てみると、ガードレールにペンキスプレーで、

「→ ←」

「↓」

こんなマークが描かれていたり、カーブミラーにリボンが巻きつけてあったりと。
ちょっとした目印があるので覗いてみると、下っていける道があったり、ロープが垂れていたりします。

注意深く探してみてください。
長くなったので今日はここまで。

日常からかけ離れた綺麗な渓流で釣りを楽しんでみませんか?

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