アブガルシア レボLT
最近お気に入りのリールだ。
僕の初のベイトリールはベイトフィネスとなった。
ライトにライトにというのが好きな事もあり、軽量ルアーが投げられるといううたい文句に思わずバイトした次第である。
このリールは簡単にマグネットブレーキの強化が出来るという事で有名なリールなのだが、
マグネット強化チューンを施す事でどのような事が起きるのか簡単に説明して行こうかと。
もちろん解説は初心者である私の感じた所であり、でたらめな事を言っている可能性がある事は否定できない為、
鵜呑みにはされないよう・・・。
■RevoLTをちょこっとレビュー
色々なブログで散々レビューされているリールなので、
参考になる事はないとは思うのだが、購入を考えている人は以下の事を参考にしていただければ。
正直な所「ノーマルのままでは使い物にならない」という評価は正解だと感じた。
それはベイトリール初心者であればある程だ。
購入後しばらくは純正ノーマルのまま投げ込んで見たのだが、やはりマグネットブレーキの力が足りない。
それを補う為にメカニカルブレーキが付いているわけだが、こいつを使ってしまうと、そもそも軽量ルアーが飛ばなくなってしまう。
それは親指でサミングしても同じ事が言える。
「マグブレーキが足りない」という事を解る為にも、ベイト初心者はまずノーマルで投げ込んで欲しい。
かく言う私も、散々各レビューに書かれている「ブレーキが物足りない」という言葉の意味が初めは全く理解出来なかった。
これはノーマルを使っていけばだんだんと感覚的に分かって来る。
ベイト初心者がこれを気持ちよく使用する為には、やはりマグネット強化チューンは必須であると感じた。
これを施す事で、メカニカルブレーキを使用せずフリーに出来る為、ルアーの飛距離は飛躍的にUPする。
■ノーマル状態のブレーキは効きがいまいち
まずノーマルの状態のブレーキ力を仮に10とする。
レボLTのノーマルマグネットはとても効きが弱い為、
段階的にブレーキを調整してもせいぜい、
「0、5、7、10」
といった段階でしかブレーキがかけられない。
摘まみのピッチ数はとても多いのだが、上の仮数字を見てもらって分かるように序盤のピッチを弄ってもほとんど変化が現れない。
ダイヤル中盤以降効きを感じるが、幅がとても大きく使い辛い。
バスロッドのような硬い竿で軽いルアーをキャストするには、
ロッドを曲げる為に、かなり強めに手首のスナップを使う事になる。
そうすると、何が起きるか?
①立ち上がりのスプールが超高回転になる。
②発射されたルアーの初速はとても速いが、同時に軽量ルアーならではの失速も強くなる。
以上2点の要素が加わりノーマルのマグネットでは制御しきれなくなりキャストした瞬間バックラッシュするのだ。
重いルアーを投げた時も同様に、ルアーの重さのせいで、通常の物より軽いベイトフィネススプールは超々高回転になり、これまた制御出来ない。
先にも書いたようにこれを補う為にメカニカルブレーキという物が付いているのだが、このブレーキはスプールの回転軸そのものを抑え込むブレーキとなる。
こいつを締めてしまうとせっかくの軽量ベイトフィネススプールの「回転」(弱い力で沢山回る)そのものを回さないようにしてしまい、結果ルアーの飛距離が伸びなくなってしまう。
やはり軽いルアーの投げる為には、軽量スプールの支援を最大限に受ける必要があるのだ。
そこで、マグネットブレーキを強化して、設定の段階、最大ブレーキ力を上げてやる必要性が出てくるのだ。
■チューンはダイソー製品でお手軽に
このチューンアップは非常に簡単に出来る。
お勧めはダイソーの下記製品を購入し、破壊。
中のネオジム磁石を取り出して装着すれば良いのだ。
この商品はプラスティック出来ているので、プラモデル用のニッパーでもあれば、簡単に破壊する事が出来る。
取り出した磁石を、レボLTに基から付いている1.5mm厚のネオジム磁石と交換するだけで完了する。
磁石の効き具合の好みがあると思うので交換は自分のベストなフィーリングになるようにするのが良いのだろう。
良く分からないという方は純正に5個ついているネオジム磁石の、両端と真中の計3個を取り出し、ダイソー磁石に交換すると良いかもしれない。
その時、常に隣同士がS極、N極の反発を起こすようにセットしてあげる。
ここは他の同志達のブログで沢山紹介されているので調べてやってみて頂きたい。
純正1.5mm厚に対し、ダイソー磁石は約2mm厚。
正確には2mmは無いらしい。
2mm無いのでダイソー磁石をはめてもブレーキMAXの状態でスプールに干渉する事は無い様だ。(個体差があるかもしれない)
自分はさらに両面テープを使い、2個のダイソー磁石を取り付けて、計7個の磁石になるよう改造している。
■チューン後のブレーキ性能は雲泥の差
さて、このチューンを施す事でブレーキがどのように変化するのか、
また仮の数字だが。最大ブレーキ力がまず上限20までUPする感覚になる。
そして何よりも重要なのが、マグネットの力が飛躍的にあがる事により、
設定のピッチ幅が細かくなるのだ。
1クリックで違いが出る程に変わる。
数字で例えるなら、
「0、2、4、6、8、10、12、14、16、18、20」
といった様にダイヤルの1クリックに意味が出てくる。
数字は分かりやすく大雑把な例えにしてあるが、並べてみよう。
★純正ノーマルマグネット力
「0、5、7、10」
★ネオジムチューン後
「0、2、4、6、8、10、12、14、16、18、20」
これくらい変化が出る。
このおかげでスプール軸を抑えつけるメカニカルブレーキを使う必要が無くなり、
自然なマグネットブレーキのみでスプール回転を制御出来るようになる為、ルアーの飛距離が大幅に上がりバックラッシュが無くなるのだ。
また通常のキャストではノーサミングに出来る為、軽量ルアーがとても投げやすくなる。
おまけに多少重いルアーにも対応出来てしまう副産物まで付いて来る。
■ピッチングが出来る様になるとその効果は絶大な物となる
メカニカルを締めていたせいで低距離、高弾道になっていたピッチングが、驚くべき伸びで水面すれすれを飛んでくれるようになる。
メカニカルをフリーにしていてもまったくバックラッシュせずにだ。
※ノーマルだとメカニカルを締めないとバックラッシュする。
※キャストが伸びないのと、力みが合わさって弾道は山なりに。
※マグチューンをすればメカニカルをフリーに出来る。
※キャストの伸びが良い。マグブレーキの補助が良く効く。
このチューンアップを行って初めてRevoLTは真価を発揮するリールと感じた。
■ベアリングチューンについて
この後、懐に余裕があればベアリングチューンも行って欲しい。
ベアリングを交換するという事は、ノーマルのメカニカルブレーキ「0」の状態をマイナスに持っていく事に等しい。
マグネットブレーキに余裕が出た分、さらに高回転を得てもまだ余りあるブレーキ力を得ているからこそ可能となるチューニングなのだ。
ベアリングを性能の高いものに交換する事で、キャストの飛距離がもう一伸びアップする。
変化としては2m程だが、丘っぱりに2mはデカイ。
今まで対岸の良ポイントにあと少しで届かなかったルアーが届く様になる。
釣れなかった魚が釣れるようになるのだ。
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■チューンに抵抗が無ければRevo LTは価格的にも素晴らしい一品だ
なんといってもレボLTは実売価格2万を切るというのが魅力だ。
このリールはここまでやる事を前提として購入すれば素晴らしいリールになる。
ベイトリールは右ハンドルと左ハンドル(LH)が存在している。
スピニングリールのように入れ替えが出来ないので購入は慎重に。
ベイトリール初体験で迷う場合は、セオリー通りで利き腕側にハンドルが付いているモデルを選んだほうが上達は早くなる。
純正の物に手を入れる事に抵抗を感じる方は、
ダイワやシマノの高価ではあるが、チューン無しで使えるモデルをお勧めしたい。
今回使用したベイトフィネスリール『アブガルシアRevo LT』のアイテム詳細は下記ショップからチェックしてみて下さいね。
価格が安く、高性能とあれば初めてのベイトリールにぴったりです。
ハンドルは右、左それぞれありますが、初めてベイトリールに触るなら利き腕側にハンドルがあるほうをおすすめします。
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※僕は右利きなので、右ハンドル仕様を使っています。