夏が過ぎると一年でもっともキャンプを快適に楽しめる「ハイシーズン」がやってきます。
火を囲み、満点の星空の下、アウトドアコーヒーをのんびり楽しみながら仲間との語らいを楽しむ人も多いものと思います。
これからの秋、冬時期にアウトドアコーヒーを楽しんだ事がある人であれば気になるのが、外で淹れるコーヒーが冷めるのは思った以上に早いという事ではないでしょうか?
山コーヒーであれば尚更です。都会では感じる事が無いのですが、想像以上に山や自然に囲まれたキャンプ場は寒いものなのです。
ペーパーフィルターによる抽出方式は飲む前から冷めてしまう
ソロキャンプであればペーパーフィルターによるドリップでも問題はないと思いますし、最適解だと思います。
以前、ソロキャンプからペアでのアウトドアコーヒーに最適なアイテムを紹介しました。
-
アウトドア用品を使ってコーヒーを淹れてみるテスト
6月、アウトドア好きな者にとってはもっとも憂鬱な月になるのではないだろうか? じたばたした所で梅雨は毎年やってくる。 ここはひとつ気持ちを切り替えて、目前に迫ったサマーシーズンに備えアウトドア用品の手 ...
続きを見る
ただ、2人、3人と仲間が増えていくとカップにコーヒーを注ぎ終えていざ飲もうという頃には、始めに入れ終えたカップのコーヒーは冷め初めてしまい物足りなくなってしまっています。
やはり最初の一口は熱々をすするように飲みたいものですね。
かと言って、仲間のカップにコーヒーが入る前に飲み始めるのも雰囲気が出ません。
デカンターを持ち込んで注ぐのも良いのですが、無駄な道具が増えるのとコーヒーを淹れるまでの工程が無駄に増えてしまっているようで、どうにも美しくありません。
細かいですか?いやいや、せっかくのアウトドアコーヒーです、小さな事でもこだわりたいですよね。
実はこの解決方法が意外にも簡単で、ペーパーフィルターによるドリップ方式にこだわらなければ手はあるのです。
忘れられがちなコーヒー抽出器「パーコレーター」を見直す時が来た!
パーコレーターというコーヒー抽出器を知っていますか?
見た事はあるけど使った事はないという人は案外多いのではないでしょうか?
味を追求したコーヒーと考えると日が当たる事はなく、家庭でもコーヒー屋さんでもほぼ使われる事のない悲しきアイテムなのですが、このパーコレーター、アウトドアコーヒーというフィールドで見るとこの上なく最適なアイテムなのです。
簡単な構造で抜群の耐久性
LOGOS(ロゴス)から出ているステンレスパーコレーターを引用させて頂いて構造と使い方を見てみましょう。
器になる本体とストレーナーと呼ばれるろ過器のみという非常にシンプルな構造で出来ています。
コーヒーをろ過する為のペーパーフィルター等必要とせず、これだけでコーヒーを抽出する事が出来ます。
また見ての通り、ステンレス、もしくはアルミ製の本体は頑丈であり、使用後も丸洗いするだけと、アウトドアシーンでの使用に最適な物となっていますね。
もともとアウトドアでタフに使用する事を目的として誕生したようで、誕生の歴史は以下のようになっているようです。
パーコレーターは1820年代にフランスで考案され、西部開拓時代のアメリカで普及した 「循環式のコーヒー抽出器具」です。
アメリカの荒野でも使われてきた 「タフさと手軽さ」 を併せ持つ抽出器具であり、アウトドアで最適なカフェアイテムと言えるでしょう。引用元:パーコレータファン
使い方は簡単で、ストレーナー上部のバスケットと呼ばれるカゴ部分にコーヒーの粉を投入し、蓋をします。
水を入れた本体にストレーナーをセットし火にかけるだけです。
熱による圧力で内部の水を循環させ、コーヒーを抽出していくという仕組みになっています。
抽出濃度は本体上部の透明なツマミ部分を除き、お湯の色から判断します。
この判断に経験が必要となるのがパーコレーターによるコーヒー抽出の難しさであり楽しさでもあります。
ここで取り上げたロゴスのステンレスパーコレータ(最大6カップ)の詳細はこちら
『ロゴス LOGOS ステンレスパーコレーター』
amazonで確認
パーコレーターの使い方を動画で見てみよう
いまいち使い方がピンとこない場合は、下記Youtubeにパーコレーターの詳しい使い方を紹介している動画がありましたので参考にしてみてください。
熱々のコーヒーを一口目から楽しめるのはパーコレーターの一番のメリット
いかがでしょうか?
火に掛けながら抽出するパーコレーターは、ペーパーフィルターでの抽出と違いそのままカップに注ぎ飲み始める事が出来ます。
秋、冬のシーズンではこの熱々のコーヒーは体に染みる美味さです。
また大きなサイズのパーコレーターを使用すれば、一度に6カップ分のコーヒーを一気に抽出する事が出来ますので、皆で同時に楽しむ事が出来るのはまさにキャンプにうってつけですね。
行動人数が3人以上になるようでしたら、パーコレーターの事を思い出してパッキングに加えてみてはいかがでしょうか?
またパーコレーターの材質はステンレスがもっとも耐久性が高く主流ですが、パッキングに有利な軽量なアルミ製の物も少なからず存在しています。
合わせてチェックしてみて下さい。
珍しいアルミ製パーコレーターの詳細はこちら
■『Coleman(コールマン) アルミ製 コーヒーポット』
amazonで確認