皆さんコンパスって使えますか？
ただ、赤い針が北を指すだけ？
旅行に登山にハイキングにとアウトドア遊びに未知なる土地はつきもの。
正しく地図とコンパスを使いこなす事で、どんな土地に来ても迷わず行動する事が出来ます。
今回は、アウトドア遊びをする上での基本中の基本！
意外と知らないコンパスの使い方を紹介していきます。
コンパスはなにも登山だけの道具ではありません。
京都の碁盤の目の中を迷わず行動する時にも使えます。
何かとGPSやナビで便利になった世の中ですが、やはりこのような物を使いこなせるのは安心ですし、なによりもカッコいいですよね！
まずはおさらい。
移動にコンパスを使う場合は、それに適したコンパスを手に入れる必要があります。
→【衝動買い注意！】買ってはいけないタイプのコンパスがある！？
今回の記事で使用するのは世界のコンパスのスダンダード。SILVA(シルバ)のコンパスを使用します。
コンパスを使う前に地図の準備。磁北線を引いてみよう。
コンパスの相棒として必ず必要になるアイテムが「地図」ですね。
地図で行先、地形を把握し、コンパスで歩きだす方角を確認する。
誰でもわかるような事ですが、これを実践するにはちょっとした下準備が必要です。
コンパスが指す「北」は「真北」ではない事を知ろう。
「え！？コンパスの赤い針って北を指しているんじゃないの！？」
そうなんです。
コンパスの赤い針が指しているのは、真北では無く、「磁北」と呼ばれる方角を指しています。
大抵の地図は上が真北になっています。
コンパスで方角を確認して進みだしても、コンパスが指しているのが真北ではないため、そのまま歩いていけば目標からずれていってしまうんですね。
この「真北」と「磁北」のずれを「偏差」と呼びます。
地図とコンパスを正しく使うためには、まず地図上に磁北を示す「磁北線」を書き込む必要があるのです。
書き込んだ「磁北線」をどのように使用するのかはさて置いて、まずは書き込んで行きましょう！
偏差を地図から確認しよう。
今回は”SILVA(シルバ) COMPASS RANGER NO.3(レンジャー)”を使用します。
このベース付きコンパスであれば、どのコンパスでもOKですよ。
地図は昭文社から出ている”山と高原地図”を使います。
これも非常にメジャーな地図なのでどこでも手に入りますね。
磁北線を地図上に引くためには地図の「真北」と「磁北」の”ズレ”が何度あるのか確認します。
これはまともな地図であれば必ず記載されています。
今回の地図では偏差は西向きに7.29度ズレている事が解ります。
分度器も物差しも不要！ベース付きコンパスで磁北線を引く。
次はコンパスを用意します。
まずはベースの矢印とリング内の矢印をしっかり合わせます。
次に地図に書かれた偏差の通りに、ベースの矢印とリングの矢印をずらします。
今回の場合は、ベースの矢印を左（西）に7.29度動かします。
このコンパスは１メモリが2度なので、3メモリと半分左にベースを動かせば大体OKでしょう。
これで準備完了です。
実際に地図に上にコンパスを置き、磁北線を引いていきます。
一番簡単なのは、写真の通り、地図の端とリング内の縦線を合わた状態でセットし、ベース端の物指しをガイドに鉛筆でスっと一直線引きます。
次は今引いた磁北線とベース端の物差しを合わせてから同じ様にベース端をガイドに線を引く。
これを等間隔に繰り返していきます。
地図の使用する部分周辺だけで構わないので、地図内の「経線」とリング内の縦線を合わせて作業しても同じです。（こちらの方がやり方としてスダンダード）
磁北線は使用する分を適当に引けばOK
いかがでしたでしょうか？
ちょっとややこしかったですか？
最後に手順をおさらいしましょう。
- 地図上から偏差を確認
- コンパスのベース矢印とリングの矢印を合わせる
- 偏差分だけベースの矢印をずらす（１メモリは2度）
- 地図上の「経線」にコンパスリング内の縦線を合わせて置く
- ベース端の定規をガイドに線を引く
この磁北線の使い方は次の記事で解説しますので、今は深く考えず引き方を覚えてしまいましょう。
磁北線を引く数は適当です。
びっちり引いても構いませんし（かなり疲れます笑）、使用する部分だけを適度に引くもOKです。
これで地図の「真北」と、コンパスが指す「磁北」が地図上で確認できるようになりました。
次回はいよいよ、コンパスを使用して目的地を指す方法を解説していきます。
→外遊びの基本！コンパスと地図の使い方。～目的地の方角を知る～
今回使用した『シルバ コンパス レンジャー No.3』の詳細は下記ショップよりチェックしてみて下さいね。
下記バナーから詳細ページに飛べます。
