2014年4月26日 釣行記
中津川漁協のHPを見てみるとどうやら本日、宮ケ瀬ダム上、本谷川、塩水川でヤマメの放流があるようだ。
今月初めに下見に訪れた時はまだ、かなりの雪が残っており、落石による林道崩壊も相当な物であった。
やっとこさ復旧したのだろう。
今日は前回の唐沢川戦の続きをしようと思っていたのだが、
放流日という物を味わってみたい気もする。
夜明け前のヤビツ峠をテロテロ走りながら最後まで、どこに入ろうか迷っていた。
塩水橋へ到着し、辺りを見回してみるが、他に車も無かったので、今日は予定変更とし、初の塩水川で一戦交える事とした。
現地到着。夜明けを待ちながら用意を始める。
徐々に空が明るくなって来た頃、峠を上ってくる無数のヘッドライトが上から下から。
次から次へと車が現れ、釣り人が現れる。
これは放流パワーなのか、ゴールデンウィークパワーなのか。
近くに停まった車から出てきたおじさんに釣行予定を聞くと我々と同じ塩水川との事。
なるほどなるほど、と聞いていると、用意を終えた人がザッザッと山を登り始める。
こりゃ1番乗りしたのにウカウカしてると入れなくなる。
挨拶も早々に我々も塩水川を目指して山を登り始める事とした。
始めに我々と話たおじさんは予定を変更し、本谷川へ行く事にしたようだ。
互いに健闘を誓い別々の道を進んでいく。
あまり下流から入っても仕方がないので、1番目の堰堤上から入渓する事にした。
ガードレール下へなんとか下れそうなザレを見つけたので、慎重に降りていく。
初の塩水川戦開始である。
と、ここで一つの疑問が。
放流日と言っても一体何時に放流するんだろうか?
深夜に放流を終え、今まさに高設定状態なのか・・・?
それとも、昼近くにやるものなんだろうか・・・?
放流と言っても場所もあるだろうし、う~む。
唐沢川へ飛行石でも探しにいったほうがやはり良かったのでは無いかという考えもよぎったが、
まぁ、やってみようじゃないか。(笑)
まずはジャンケン、勝った物が先行で、ある程度投げたら交代のルールで適当にやる。
ジャンケンは茶柱君の勝ち。さてじっくり見せてもらうぞ。
釣りを開始した所で、堰堤右から突然人が現れた。
堰堤下から登る事も出来るのか~・・と感心していると、そのままグングンと上流へ行ってしまわれた。
話には聞いていたが、この塩水川、非常に短い間隔で堰堤が出現する。
何度も高巻きを繰り替えし堰堤を越えて行く。体力の消耗が激しい。
ストラクチャーだらけ、難易度は高めだ。
渓装はまさに山岳渓流と行った所で、キャスト出来るポイントもピンになるような所ばかりで、キャスティング技術は相当に問われる。
今日はやっとこさ届いた、メジャークラフトのファインテールFTS-482Lの実践投入である。
これだけ川幅の狭い所であれば相手にとって不足はない。
短いロッドに変えた事で、撃ちやすくはなったのだが、まだまだフェザリングが甘い。
こうして改めてやると本当にスピニングは難しい。
ベールを手で返して巻いてる暇はないので、ハンドルターンで決めていかないと
あっという間にルアーが流されてしまう。
しかしフェザリングが甘いと、いつのまにかによれたラインでピョン吉が発生し、
大変なライントラブルを起こしてしまう。
これはもっとレベルの高いフェザリングを決めれるようになるまでは、PEラインを使うのも手かもしれん。
近距離の釣りではナイロンのほうが有利とは思うのだが・・。
ぜぇぜぇ言いながらいくつ堰堤を超えただろうか・・?
未だ魚には出会えない。
先に行った人がどこら辺から入渓したのか分からないが、、いや別の沢へ行った可能性も十分に考えられる。
チェイスくらいあっても良いだろうと思うのだが。
やはり放流魚はいないな、これはきっと今日の昼過ぎくらいにのんびりやるのだろうと確信した頃、茶柱君から少し離れた谷の中腹から彼を見下ろすように見学していると興奮の声が。
聞くと興奮のチェイスの後バイトを得たが合わせが甘く、取り込み寸前でフックアウトしたようだ。
1里1尾と言われるヤマメ釣りだ、それはもうさぞ悔しいだろう。
私に至っては魚影すら確認してないのだが・・。
落ち込みといったようなポイントも所々かなり深いのもある。
ヘビーシンキングミノーを全て以前ロストしてしまっているので、弾不足感は否めない。
カラーなんかも考える必要があるようなので、美味い人が適切なルアーを使って攻めれば結果は大分違うのだろう。
塩水川では堰堤下があまり期待出来そうにない、狭く浅く、ルアーを撃つにはあまり面白いポイントではないようだ。
こんなに沢山良く作ったな、と半ば呆れ顔で林道を登って行くと、真新しい堰堤がまたしても現れる。
沢がここで二つに分かれているようで、地図を確認した所、どうやらここで塩水川は終わりのようだ。
二つに分かれた沢も釣りが出来るような大きな物ではなく、あとは登山道が続くのみ。
時計を確認すると10時半、かれこれ5時間以上も釣り上がっているのだから終わりも見えてくるという物。
塩水川最後の堰堤から先はリュックが一つおかれており、多分他の釣り人が入っているのだろう。
と、いう事で、チェイス一つ見れず不完全燃焼のまま退渓を余儀なくされた。
ヤマメの放流現場に遭遇!
時間的に見てもまだ他の沢にも入れそうな時間。
早めの昼食を取りながら茶柱君とあーだこーだ言いながら周辺を散歩していると我々の目の前に、白い軽トラが現れた。
林業関係者か・・?と思ってみていると大きなカンカンのバケツを3つ手に下げている。
すぐに漁協の放流だと分かった。
放流現場を見れるとは運が良いと見学させてもらう。
放流は非常にあっけないものでバケツ3杯をザパーンと川にぶちまけ終了。
場所もこんな所だれがやるんだよ・・と突っ込みたくなるような小場所。
随分量が少ないなと思い聞いてみたが、下流の方へは放流しないとの事。
「ささ!釣って下さい!」と言い残し放流のおじさん達は山を下っていった。
100匹も放流されなかっただろう、ポカーンと放置された気分の我々の足元には無数のヤマメ。
釣って下さいって言ったって、、
果たしてこれを釣って面白いものなのだろうかと思ったのだが、折角なので少しやって行くかという事で、片づけた竿を組み立てる。
目の前の魚群にミノーを撃ちこんでみるものの、全くもって反応が無い。
というより。我々が目の前に仁王立ちしているにも関わらず逃げるそぶりも見せない。
こりゃだめだ・・野生の本能ってやつが全くもって覚醒していない。
きっと決まった時間にご飯をもらい、人の姿にも慣れているんだろう・・。
この魚達が野生へ帰るにはしばらく時間がかかりそうだ。
こんなやる気のない状態の魚を何で釣ればよいやら。手づかみの方が早い(笑)
ルアーケースの中には1個だけ、管釣り用スプーンがあったので、これを投げてみる事に。
何投かしていると1匹だけ反応があり、無事HIT。
じ・・実につまらない(笑)
早々にリリース。
その後はルアーへは全く反応なし。
餌釣なら釣れてしまうのだろうか?
これ以上ここにいてもどうしようもないので、無数のヤマメ達に元気に川を下れよと別れを言い山を下りる事とした。
しかし・・これだけ高い堰堤が続く川をこの魚達は下れるのだろうか・・?
とりあえず塩水川というのがどのような物かというのは良く分かった。
また時間を空けてくれば様子も変わっているだろう。
あの小さなヤマメ達が乱獲されない事を祈るばかりだ。
ダム下中津川上流に戻ってもうひと遊び
ひぃひぃいいながら山道を下り、やっとこさ車に戻り一安心。
時間は昼過ぎといった所。
この前の続きで唐沢川にでも入るかと出発した所、茶柱君、飲み水が底を尽きたと。
自分のペットボトルにも残り僅かしか水が無い。
この状態で今から別の沢へ入るのは危険だ、山には自動販売機は無いし、川の水は綺麗に見えていても、
近くに動物の死骸が沈んでいる事もあったりするので飲むのは危険なのだ。
また次の休みに改めるかという事で、退散する事に。
不完全燃焼なので、ダム下で帰り際に少し遊んでみたが、
スレ掛りの外道が一匹・・と言った所でまた来週。
とにもかくにも、微妙な釣行結果となったGW初日??だったわけだが。
実践投入したファインテールFTS-482Lの調子は素晴らしい。
長さも硬さも丁度良く、シンキングミノーの扱いやすさも抜群だ。
ファインテールにはFTS-382ULという極短ロッドというのもあって、面白そうだったのだが、
FTS-482Lにして正解だった。
やはりプラッキングをメインとするならLの方が張りがあってトゥイッチしやすさが全然違うだろう。
適合ルアー重量が2g~10gという所もまた良い。
実際の所は8gを超えるとシャープに投げるのはちと怖い感じ。
5gが一番気持ちよく扱えるといった所の竿だ。
まぁ、おかげ様でTOTOの48S(2.8g)がキビキビ動くようになった。
長さ、値段共に満足の行く竿だった。
FTS-382ULのレングスも使いやすそうだが、汎用性には欠けそうだしな。
あぶく銭が出来た時に買ってみたい一品ではあるが・・。
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