焚火・・・と聞くとどんな風景が浮かんできますか?
「大勢で囲んで踊り歌うキャンプファイヤー。」
「深々と冷え込む夕暮れ時、一斗缶の小さな焚火に手をかざす子供たち。」
「静かな山深くにテントをはり、小さな焚火黙って見つめる時間。」
どんな風景もなんとも言えない味わい深さがありますね。
しかし、焚火を用意するのはとても大変だというイメージを持っている人が多いようです。
そんな焚火ですが、小規模なものであれば意外にも簡単に起こす事が出来るのです。
アウトドアアクティビティとしての「焚火」の魅力を見ていきましょう。
コンパクトで道具としての実用性を兼ねた焚火
photo by UNIFAME ネイチャーストーブ
アウトドア遊び、特にキャンプ等の山遊びの中での焚火は「冷えた体を温める暖房」であり、「アウトドア料理のバーナー」でもあります。
求められるのはコンパクトさです、起こした焚火の上で湯を沸かし、食材を焼き、最後は暖を取りながらを食事をします。
もっとも原始的な方法として、石で囲いをつくり焚火を起こす。という手法が思い浮かびますが、基本的には「ウッドストーブ」と呼ばれる道具を使って焚火を起こすのが一般的な方法です。
燃料は現地調達。枯葉や木の枝を拾ってきて使います。
他のアウトドア用ストーブと違い、燃料の残りを気にしたりする必要はありません。
しかし考えてみれば火を使うだけの目的であればガスバーナー一本で事足りてしまいますよね。
わざわざ枯葉を集め、枝を集め、火種を作り、足し木をし・・・と考えると少々面倒くさくも感じてしまいます。
不便と無駄を楽しむ気持ちがアウトドア遊びをもっと面白くする
以前紹介したアウトドアコーヒーの楽しみ方では、「豆を挽く所から」という無駄をアウトドアアクティビティの一環として楽しむというものでした。
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僕のカミさんがこんな事を言っていました。
「魚釣りにいって時間と労力をかければ、お魚屋さんで買ってきたほうが早いじゃないの」
いや、違うんだ!と熱弁した所でご理解いただけなかったのようでしたが・・・。
「不便と無駄」を楽しむ気持ちというのはアウトドア遊びを楽しむうえで一番重要なポイントになります。
そういう意味では、ある程度アウトドア遊びの中で火を使う事に慣れてきた中級者への入り口が焚火なのかもしれませんね。
火を起こすまでは大変ですが、火が付いた後は一番味わい深いものだとは思いませんか?
コンパクトな焚火起こしをサポートする便利な「ウッドストーブ」
雰囲気を楽しむという所を考えると、ウッドストーブはデザインで選ぶのが一番良いのかなと僕は思います。
使っていて楽しい、見つめていて楽しい。
これは他のガスやアルコールといったストーブには無い、ウッドストーブ最大の特徴になるのではないでしょうか。
選びきれない人は、自分のスタイルにあったパッキングサイズの物を選んでおくと間違いないかもしれません。
代表的な形を挙げてみましょう。
味のある形が特徴の「筒型」
こちらはSOLOから出ている、「solo stove(ソロストーブ)」です。
形がいいですよね、僕は凄い好みです。
写真のアイテムは五徳を兼ねているので、直接クッカーを置いてアウトドア料理を楽しむ事も出来ます。
難点としては、やはりパッキング時面積を取るという所でしょうか?
パッキング時には中に、他の小物を入れるなどして工夫する必要がありますね。
プロモーション動画がありましたので紹介します。
この雰囲気ですよね、冒険心がくすぐられます!
紹介した、筒型ウッドストーブ詳細はこちら
■solo stove(ソロストーブ)
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大きなサイズは無いけど、携帯性ナンバーワン「折りたたみプレート型」
ソロキャンプブームが後押してか、人気が高いのがこのタイプです。
チタン製またはステンレス製の板を繋ぎ合わせて形作られている為、収納時もっともコンパクトなタイプになります。
デメリットといったものが見当たらないので、形にこだわりがないのであればソロキャンプの規模では最もオススメ出来るウッドストーブです。
写真の「Vargo ヘキサゴンウッドストーブ」はアルコールストーブの五徳としてもジャストサイズで使える事で注目を浴びた事もあり、折りたたみプレート型のウッドストーブでは真っ先に挙げられるアイテムです。
アルコールストーブの五徳として使うという事もそうですが、なにかと裏技的な使い方が出てくるストーブです。
逆さまにしてグリラーとして使う方法は思わず「なるほどっ!」と声をあげてしまいました。
photo by Wawhiker Backpacking
グリラーとして使ってしまう面白い動画を紹介しておきます。
紹介した、折りたたみプレート型ウッドストーブの詳細はこちら
■VARGO(バーゴ) チタニウム ヘキサゴン ウッドストーブ
amazonで確認
大きなグリラーを兼ねる焚火台型
3人以上で楽しんだり、網を置いてバーベキュー感覚で豪快にお肉を焼いたりしたい場合は「焚火台」と呼ばれる台型のタイプがオススメになります。
大きなタイプから小さなタイプまで幅広いサイズを選べるのが特徴です。
こちらも収納時がとてもコンパクトなタイプです。
このタイプのウッドストーブを選ぶのであれば、ある程度大きさがある物が良いのではないかと思います。
使用動画がYoutubeにありましたので紹介しておきます。
紹介した、焚火台型ウッドストーブの詳細はこちら
■スノーピーク(snow peak) 焚火台 M ST-033R
amazonで確認
そして次世代の発電が可能なウッドストーブ
photo by BioLite CampStove
このBioLiteのキャンプストーブには度肝を抜かれた人も多かったのではないでしょうか?
まさに「アウトドアガジェット」ですね!
ネイチャーストーブでありながら、燃やす熱で発電してしまうという、次世代型のウッドストーブです。
軽くもありませんし、コンパクトでもありません。
しかし、凄いですね。何が凄いって・・・これに関しては語るまでもありません。
皆さんはどう感じられたでしょうか?
これからもっとコンパクトで軽量な物が開発されて世に出てくるのでしょうか。
今から楽しみでしょうがありませんね!
公式プロモーション動画がありますので是非見てみて下さい。
BioLiteのキャンプストーブの詳細はこちら
■BioLite(バイオライト) キャンプストーブ ( POTアダプター )
amazonで確認
いかがでしたでしょうか?
これだけ様々なタイプがあるのもウッドストーブの特徴です。
アウトドアバーナーとしての実用性や使い勝手を考えるとこれはまさに「遊び道具」の位置づけなんだと思います。
また、ウッドストーブや焚火台を使用せず、地面に薪を組んで焚火を行うことを「直火」と言います。
「直火」が禁止とされているキャンプ施設などはかなり多く存在しますので、事前に確認しましょう。
焚火を楽しむ時はその場所のルールを必ず守るようにして下さい。
また、ネイティブフィールドでは環境への配慮を忘れないようにしたいものです。
お気に入りのウッドストーブから揺らめく炎を見つめながら、仲間と、また自分と語り合う夜。
そんな光景にドキドキするのであれば、ウッドストーブと末永くお付き合いが出来ると思いますよ。(笑)