「初めての渓流釣りは経験者に同行せよ!」
「初めての登山は経験者に同行せよ!」
どんな雑誌を読んでも書いてある文言だ。
前も触れた事があるのだが、そんな知り合いを持ってる人は稀であり、どんだけ素晴らしい人脈の持ち主なんだよ。
と思わず突っ込みたくなる。
ガイドしてくれる人がいればそれに越したことはない。北海道くらいのフィールドであれば有料ガイドというのも手だが、現実的ではない。
では、我々のようなソロアングラーは蚊帳の外なのだろうか?
案外そのような事も無く、自己責任で・・ということであれば手はあるのだ。
それは優秀なガイドブックと地図を手に入れる事にある。
■釣りに行く以上は誰だって楽しみたいもの
「今日失敗したって次の日があるさ~!」
少ない休日で釣りを楽しむ者にはこんな風に思う事は出来ない。
やる以上、楽しみたい・・・っ!
誰だってこんな想いを胸に秘めているものだ。
僕のように一人で釣りを始めたって人は案外多いと思う。
待っていても誰がフィールドを案内してくれるわけでもなく、自分で行動していくしかない。
一番怖いのは、現地に着いたはいいが、右往左往して何も出来ないかもしれないという不安。
冒険の不安を取り払うのは確信の持てる情報なのだ。
そこがどのような場所で、どのような事に気をつければ良いのか?
また、どこに行けば楽しめるのか?
このような事前情報を持てれば持てるだけ不安は小さくなってくる。
優秀なガイドを手にする事が出来れば楽しい冒険は目の前だ
それではどのようにしてガイドを選べば良いのだろうか?
■優秀なガイドブックは案外少ない
インターネットで情報を漁れば、それなりにフィールド情報を得る事が出来るのだが、
個人的な主観が多く同じフィールド区間でも比較が困難だ。
情報が虫食い状態だったり、肝心な事に触れられていない事も多い。
ガイドブックであればエリア毎に比較する事が出来るし、ガイドをする事が目的なわけだからこれを使わない手はない。
気をつけたいのが、全国版のような広すぎる範囲で紹介している物はちょっと使いものにならない。
このようなガイドブックの特徴として、各フィールドの紹介が非常に簡素で、訪れた事のない場所だと何が書いてあるのか理解できないからだ。
また、こんな魚が釣れたとか、ゴージャスな写真はいらない。そんな物は自分で釣って確認するまでだ。
初めての人ならば絶対に知りたい情報は「駐車ポイント」「入渓ポイント」「区画情報」「危険個所」ではなかろうか?
いくつかの書籍を漁りやっと見つけたのがこのシリーズだ。
僕が購入した「僕たちの渓流フィールド」は1冊の中に紹介されているフィールド数は少ないものの、内容が非常に濃いのが特徴で、上記した知りたい4つの情報が事細かく紹介されている。
記載の地図は一昔前のゲームの攻略本のように手書きの地図が使われており、余計な情報がない所がまたわかりやすい。2007年発刊の本だが、情報は決して古くなくなんら問題ない。(そもそも林道なんかは変わる事は少ないからね。)
危険個所もしっかりメモ書きされている為、初めての僕には非常に頼もしい一冊となった。
関東エリア以外の物も出ているので是非チェックして欲しい。
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僕たちの渓流フィールド―長野・愛知・岐阜・福井・富山
■地図はタフに使える物を選びたい
ガイドブックにプラスして相乗効果を生み出すのが地図だ。
渓流釣りで欲しい地図情報は沢と林道、入渓ポイントだ。
山登りに特化した地図であれば、ここが詳細に書き込まれている。
車で道を走る時に使うロードマップではそこに川がある程度の事しかわからないのだ。
特に重要な情報は等高線。
これを読み取る事が出来れば谷の勾配がわかる為、初めて行くポイントであっても入渓ポイントを絞る事が出来る。
谷が深いと読み取れる場所には沢へ降りる道が無いと判断できるのだ。
スマホ時代の今では、地図アプリを使う事で同様の情報を得る事が出来るが、
やはりタフなフィールドでは紙の地図が強い。
山登りで使うような地図は撥水加工が施されている物も多く、水や汚れに強い。
ウェーディングの最中にスマホをポチポチいじるのは勇気が必要だ(笑)
また気になる情報をペンでガンガン書いていけるのもめんどくさくなくて良い。
僕が使用した地図は昭文社の「山と高原地図」シリーズ。
とにかく情報が細かい点と、水に強い素材なのが気に行っている。
釣り具は確かに重要だ。焦ってはいけない。
釣法に秀でていれば釣果を上げる事も可能になる。
だがしかし、まずは釣り場そのものを知る事が何よりも優先される。
焦ってはいけないのだ。