秋のルアーフィッシング、皆さん楽しんでいますでしょうか?
僕の住んでいる神奈川県、特に湘南地区ではこれからの時期楽しくなってくるのが「メッキ」です。
なぜメッキが盛り上がるのか?単純に釣る事が出来るからです。(笑)
神奈川県、やはり都会の性なんでしょうか?
シーバスゲーム、チヌゲーム、メバリング・・アジングといった雑誌、メディアで大々的に取り上げられるルアーゲームは丘っぱりでは楽しめません。
しかし「メッキ」に限っては週末アングラーのサラリーマンでも、遠出が難しい子供、学生でも釣果を出す事が出来るのです!
悲しき死滅回遊魚「メッキ」とは?
メッキというのは通称であり、正式名称ではありません。
基本的に、ギンガメアジ、ロウニンアジといったギンガメアジ属の幼魚を指しています。
基本的に暖かい南国の海域に生息する魚で成魚になると"Giant trevally"(ジャイアント・トレヴァリー)と呼ばれるようになり、全長180cm、体重80kgにも達する大型の魚になります。
日本では特に沖縄で楽しまれている「GTゲーム」というルアーフィッシングがあります。
これはメッキの成魚を大きなルアーにごつい竿で狙うルアーゲームの事を指しています。
なぜメッキが生息しているの?
関東近辺のお話しですが、メッキは夏の終わり頃から黒潮に乗ってやってくると言われています。
夏から秋にかけての相模湾、駿河湾の海水温はメッキの生息に問題の無いものとなっている為、この海域に居付くものが多いようです。
ただ、秋が終わり冬に入ると一気に海水温が下がる為、メッキは生息出来ず死滅してしまいます。
メッキが死滅回遊魚と呼ばれる所以はここにあるわけです。
相模川河口では冬でもメッキが釣れる?
photo by 相模原市
相模川河口では冬になってもメッキの釣果が伝えられる事がありますね。
確かな事は分かりませんが、茅ヶ崎は柳島にある相模川流域下水道左岸処理場(柳島管理センター)の温排水が影響していると言われています。
柳島周辺の水温はこの施設からの暖かい排水を受けて水温が高くなる為、一部のメッキは生き延びるようです。
シーズンより一回り大きなメッキが釣れた場合は、1年越しのメッキかもしれません。
メッキを攻略する為に知っておきたい事とは
メッキを攻略するのはそう難しい事はありません。
また、道具も少なく自転車で気軽に釣りに行けるのでまさにウルトラライトゲームと言えるでしょう。
メッキは足で釣るべし
メッキはベイトフィッシュを追う為に常に回遊していると言ってよいでしょう。
まずは釣り場のベイトフィッシュが付きやすい場所を数カ所押さえます。
ベイトフィッシュが付きやすい場所は水の流れに変化が出る場所です。
- ストラクチャー(障害物周辺)
- 漁港のスロープ
- 水深に変化が出る場所(海面のヨレ)
コツとしては丘っぱりから狙えるこれらのポイントを線で結んでみます。
この線で結ばれたポイントをメッキがグルグルと回遊していると考えるわけです。
機動力のある自転車を持ち込むと釣果があがるかもしれませんね。
各ポイントに手早くルアーを打ち込んでは移動、打ち込んでは移動。探り終えたらすぐに自転車で次のポイントへ移動。
メッキの回遊に当たれば、しめたものです。
釣り用自転車の選び方は下記記事を参考にして下さい。
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メッキは昼型の魚と知るべし
フィッシュイーターは夜型の魚が多いのですが、メッキは昼型の魚です。
デイゲームが楽しめるのもメッキゲームの特徴ですね。これなら小学生の子供でも楽しめます。
逆に日が暮れてから延々とメッキを狙ってもあまり釣れません。
早く帰って明日に備えましょう。
日中、満潮になる時刻を押さえると釣果を得やすくなりそうですね。
満潮とベイトフィッシュの関係は下記記事を参考にして下さい。
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誘いのコツは高速トゥイッチに高速リトリーブ
photo by ルアーライフ
メッキは遊泳能力が高く「高速回遊魚」と呼ばれています。
その為か、メッキは動きの早いベイトに対し、強い執着心を見せる傾向があります。
いちばん面白いのが5グラムのヘビーシンキングミノーを使ってトゥイッチで誘う方法ですね。これ一つあれば他には何もいりません。
トゥイッチはたまに入れるのではなく、リトリーブを開始したら、終始入れ続ける事がコツです。
連続でトゥイッチを入れるにはハイギアのリールを使うとやりやすくなります。
まずリールを一回転させる間に何回トゥイッチを入れるか決め、リーリング速度とトゥイッチのリズムを一定に、機械的に入れるよう意識して練習すると上達が早くなります。
連続トゥイッチのコツについては下記記事を参照下さい。
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Youtubeにメッキの誘い方として非常に参考になる動画がありましたので、紹介しておきます。
動画で使用されているルアーはスミスのDコンタクトです。
渓流の用のルアーとして有名ですが、ソルトルアーでも物凄く優秀なルアーです。
動画でも分かる通り、トゥイッチ時のアクション、そしてバランスには光る物がありますね。僕も非常に信頼を置いているヘビーシンキングミノーで、ルアーケースには必ず忍ばせています。
狙って誘って釣る喜びを気軽に体験してみて下さい。
いかがでしたでしょうか?
ルアーアクションの話しをすればキリがありません。
活性が高ければポッパーでも狙えますし、トゥイッチが苦手であればアクションの大きなフローティングミノーを早巻きで使っても釣れます。
いちばん大事なのは回遊を読む事と追っかける事が重要です。
他の魚種と違い、湘南地区で確実に釣果の出るルアーフィッシング「メッキゲーム」是非一度体験して見て下さい。
一度釣れる喜びを味わうと毎年この時期が待ち遠しくなりますよ。